有機微量元素分析装置 CE-440F

CHN/O/S Elemental Analyzer

米国Exeter Analytical, Inc., (EAI)社製の有機微量元素分析装置です。

自動有機元素分析装置のパイオニアとして海外メーカー唯一の横型装置を50年以上製造し続けています。
CE-440Fは縦型装置のメリットである省スペースで取り扱いが容易な64試料連続自動測定用オートサンプラーを装備した自動モデルです。
ハロゲンやアルカリ金属等の妨害元素を含有した試料でも標準仕様で精度の高い分析結果が得られるとご好評を頂いております。
あらゆる試料で最高のパフォーマンスを提供いたします。

特長

サンプリング

      

サンプリングはどんな試料でもカプセルの中に入れて秤量するだけです。CE-440Fでは64試料の連続測定が可能です。燃焼残渣は毎回取り除かれますので、燃焼管の寿命も長くまたメモリー効果等データへの悪影響の心配も全くありませんので、精度よく高い信頼性が得られます。吸湿性や揮発性の試料は専用のシーラー(オプション)で完全に密閉できます。

測定原理

  1. 試料を入れた容器は、手動または自動で横型燃焼炉へ導入され、
  2. 純酸素中で完全燃焼されます。燃焼温度はスズカプセルを使用すると発熱反応により1800℃以上となります。燃焼ガスはタングステン酸銀/酸化マグネシウム/酸化銀などの試薬各層を通りハロゲン、硫黄、リンなどが取り除かれ、CO2、H2O、N2及び窒素酸化物となります。
  3. さらに還元銅を通過することで、窒素酸化物はN2に還元され、余分な酸素も取り除かれます。
  4. その後、恒温恒圧下で均一化されます。
  5. 均一化されたガスは3組の熱伝導度検出器に送り込まれ、最初にH2Oが除去されその差が水素量として検出され、次にCO2が除去されその差が炭素量として検出され、最後に残ったN2ガスが窒素量として検出されます。
  6. 硫黄(CNS同時測定)と酸素はそれぞれ専用の燃焼管と還元管等に交換して測定します。

測定例

測定例1: ベンゾカイン C9H11NO2

英国王立化学会の微量分析グループユーザーズフォーラムで2004年に性能評価共同分析用サンプルの精度確認データとして使用されたものです。21機関が参加し、データ品質の上位5機関の内4機関がCE440を使用していました。

   

  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 平均 理論 誤差
%C 65.43 65.47 65.47 65.45 65.44 65.50 65.52 65.48 65.45 65.49 65.47 65.44 -0.03
%H 6.72 6.73 6.72 6.70 6.72 6.72 6.70 6.70 6.70 6.71 6.71 6.71 0.00
%N 8.45 8.45 8.48 8.44 8.47 8.52 8.52 8.49 8.48 8.48 8.48 8.45 0.03

測定例2: フッ素、ケイ素含有の難燃性化合物

難燃性化合物で良好な結果を得るためには、助燃剤添加・酸素増量・燃焼時間延長など、装置にあわせた様々な工夫が必要となります。従来の装置でどのような工夫をしても許容精度内に収まらなかったような難しい試料でも、CE440では標準の燃焼条件で精度のよい結果が得られます。

C12H15N3O4F10S2; C: 27.25%; H: 2.91%; N: 8.05%; F: 36.58%

  CE440 A社 B社
ΔC ΔH ΔN ΔC ΔH ΔN ΔC ΔH ΔN
1 -0.07 -0.10 0.00 -0.10 -0.58 -0.08 1.10 0.54 1.77
2 -0.09 0.00 -0.02 0.17 -0.54 0.06      

 C20H28N6O8F12S4; C: 28.71%; H: 3.37%; N: 10.04%; F: 27.25%

  CE440 A社 B社
ΔC ΔH ΔN ΔC ΔH ΔN ΔC ΔH ΔN
1 -0.02 -0.16 -0.09 0.19 -0.37 -0.04 -1.03 -0.36 -2.20
2 -0.24 -0.27 -0.19 0.23 -0.56 -8.99      

 仕様

※装置の作動には別途以下が必要となります。
ヘリウムガス(99.995%以上) 、酸素ガス(99.995%以上)、ガス用減圧弁及び導管

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